近年、食の安全への関心が高まるとともに、自分で植物を育てる人が増えています。自分の趣味や生活スタイルの範囲でベランダ菜園やレンタル家庭菜園など取り組みは様々。
自ら植物を育てることによって、口にするものを自ら作る安心感や家計をうかせるという目的以外に、
身近に緑がある生活や土いじりの作業は気分転換やリフレッシュにつながるという効果目的が期待できます。
一方、仕事として農業への関心へ向ける人が増えているんです。会社勤めをしていた人が脱サラをして就農するケースが目立つようになってきた感じ。
そこで、農業をするどうすればよいか調べてみました。
東京で農業を始めるには、原則1年以上の研修が必要。
趣味の延長で家庭菜園レベルで野菜を育てるならともかく、就農、つまり農業で食べていくにはそれなりの知識と経験、そしてなにより覚悟が求められます。
農業に就くことは簡単ではないということですね。
【就農へのおおまかな流れ】
○研修
↓
○就農準備
・農地探し
・経営計画書作成
↓
○自治体承認
↓
○農地契約
↓
○就農
自治体承認とは、農業を仕事としてやっていけるのかどうか審査があります。新規就農希望者経営計画支援会議という場で行われる。年に3回開催され、都や農業団体関係者およそ13人が計画に問題ないか審査を行います。
農地契約も重要。東京都は農地の14.5%が耕作放棄地だといいますが、2010年時点の数字ですので今はもっと増えていることが予想されます。
しかし、もともと農地が少ないところに、農業をはじめたい人が増えているので農業ができる土地は争奪が起きているのだとか。農地の確保は貸して、または売り手を見つけることはもとより、使用のための交渉や契約と大変なのです。
農業をしたいと希望する人のために手助けをしてくれる心強い味方があります。国や都の補助金などで運営しており、新規就農者の支援を行う、言うなれば『農家になりたい人の窓口』といったところ。
『一般社団法人 東京都農業会議』(東京・立川市)
HP:
http://tokaigi.com
■住所
〒190-0023
東京都立川市柴崎町3-5-24 JA東京第2ビル2階
(JR立川駅南口より徒歩5分)
■総務部
TEL:042-525-0780/E-mail:soumu@tokaigi.com
■業務部
TEL:042-525-0781/E-mail:gyoumu@tokaigi.com
FAX:042-525-0782
研修先の紹介や農地のあっせんのお手伝いをしてくれるだけでなく、就農した後のケアもしています。
新規就農者による『東京ネオファーマーズ』。共通ブランドのもとに各農家が作った野菜をスーパーなどに卸していますが、そうした販路を確保し収入につなげるという支援を行っているのだそうです。
また、東京ネオファーマーズには転職して農業をはじめた人が集っているので、同じような境遇にある者同士で悩みや喜びを共有できる仲間が作れるのが大きいですね。
これから農業に取り組んでみたいという人は東京都農業会議に連絡してみるとよいかと。
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